うきは出身の筒井貴子さんが、地元の友人から紹介された物件とのご縁で2025年4月にオープンした『たか乃家』。

懐かしい昭和の歌謡曲が流れる店内は、どこかほっと落ち着く雰囲気。

ひとりでふらっと立ち寄る人もいれば、20人ほどの宴会でにぎわう夜も。

地元の人も観光客も、肩肘張らずにくつろげる、まさに“うきはの居酒屋”です。

実家は、道の駅うきはの目の前にあった『八起軒』。16年前まで営業していたその味を受け継ぎながら、筒井さんの今のスタイルで再構築された料理が並びます。

特におすすめは、丁寧に下処理された「もつ鍋」。澄んだスープは驚くほどさっぱりしていて、するすると箸が進みます。締めにはちゃんぽん麺を。

さらに、雑炊には“雑炊用に洗ったご飯”を使うという、見えない手間が嬉しい。

ほかにも、「唐揚げ」はオリジナルスパイスが効いたボリューム満点の一品。一見ボリュームに驚きつつも、ぺろっと食べてしまう人が続出するほどの人気です。

「馬刺し」や「せんまい刺し」も新鮮で、クセがなく初めての人にも好評。

実は裏メニューの「煮麺」もファン多数。干し椎茸や揚げの旨味が溶け込んだ、やさしいおふくろの味です。

ノンアルコールカクテルも多く用意されていて、誰でも気軽に楽しめるのがうれしいポイント。今後はモバイルオーダーも導入予定で、海外からのゲストにも利用しやすくなる予定です。

「地元の方は、ゆっくり飲みに来てください。観光で訪れた方には、地元のお母さんの料理を食べに来てほしい」と話す筒井さん。若い頃、吉井でラーメン店をしていた経験もあるそうで、「いずれまたラーメンも出せたら」と、新しい夢もふくらんでいます。

懐かしくて新しい、“たか乃家”の夜。
一杯飲みながら、昭和歌謡に耳を傾けてみませんか。