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うきはの窯元を巡ろうvol.1 青く美しい艶がある作品が特徴!一の瀬焼 丸田窯に行ってみた!

2022/07/11

インタビュイー:一の瀬焼 丸田窯 二代目窯元 丸田巧さん

インタビュアー:移住女子ちえ
うきは移住女子でInstagram「こそこそうきは」にてうきはの魅力を発信中

うきは市の伝統工芸品「一の瀬焼」とは?

一の瀬焼 は福岡県うきは市浮羽町朝田一の瀬地区を中心に焼かれる陶磁器のことを指します。別名朝田焼(あさだやき)とも呼ばれています。

過去には何度か開閉を繰り返した歴史がありますが、現在6ヵ所の窯元が存在しています。これらは1950年頃有志によって立ち上げられた「一の瀬陶器株式会社」が独立・分家したものであるといわれています。同社立ち上げの際には、黒牟田焼・有田焼(伊万里焼)・小石原焼・小鹿田焼などの陶工が招かれており、それら窯元との関わりも深いとされています。

 

丸田窯は一の瀬焼 最初の独立窯

 

一の瀬焼きは何度か開窯と閉窯を繰り返しています。「一の瀬陶器株式会社」はその再起を目的に立ち上げられました。当時、佐賀県武雄市で黒牟田焼に携わっていた丸田泰義さん(丸田窯 初代窯元)も、その際に当時の浮羽町町長に説得され今の一の瀬地区へ移ったそうです。その2年後に初代窯元 丸田泰義さんが独立され、「一の瀬焼 丸田窯」が創業しました。そうして一の瀬焼 丸田窯は現存する窯元群の中で、最初の独立窯になりました。
うきは市浮羽町朝田にある一の瀬焼 丸田窯
 

二代目窯元 丸田巧さんが語る陶器と時代の変化

 

_丸田さんが作品を作る上で大切にされていることはありますか?
昔と今とを比べると、陶器が使われる場面が少しずつ変化してきていると思います。昔は湯たんぽや米・味噌を保管する容器などの生活雑貨は陶器が中心でした。今は焼酎やビールのグラス、食器、花器などの生活雑貨に陶器が求められるようになってきました。
人の生活様式の変化とともに求められるサイズや使われる場面が変わってきているので、時代に合ったものを作るようにしています。
また、陶器は伝統ある工芸品ですが、その伝統の中にも自分の個性がある作品を作るようにしています。最近は陶器で作られた壁画があったりして、陶器の活躍する場面が変化していると感じます。お店に来られたお客様から「こんな感じのはありますか?」と聞かれることもありますが、ない場合はまずは作ってみるようにしています。
人々が使う場面に合わせた素朴な作品が特徴
 

これからの丸田窯について

 

__これから一の瀬焼 丸田窯はどうなっていくと思いますか?
これからのことはわかりません。

若い頃は自分はこういう方向に進みたいというのがありましたが、今は好きなものを作って、それをお客さんに届けたいという気持ちに変わってきました。好きなものを作ることで生きていけるようになったらうれしいですね。

さまざま風合いの作品が並ぶ店内
 

以前は父から「地元の宣伝は自分がするから、お前は外に出ろ」と言われて、陶芸の展覧会にも多く出品していました。
今は展覧会に出品しなくても、いいものをつくってきちんと発信すれば見てくれる人が確実にいるようないい時代です。
SNSで見てもらう機会も多いですし、実際丸田窯もSNSをきっかけにきてくださる人が多い傾向にあります。個人で情報を発信しやすく、誰もが発信できる環境にあることは恵まれていると感じます。

展覧会に出品された二代目窯元 丸田匠さんの作品
 

SNSを活用することで見てくれるファンを大事にできますし、興味を持っている人が情報を自由に得られる環境にもあるのがとても良いと感じています。
一の瀬焼の窯元にあるそれぞれの特色をうまく発信できれば、この地域がもっと盛り上がっていけると思っています。

一の瀬焼 丸田窯公式サイト
丸田窯 (marutagama.com)

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