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うきはの窯元を巡ろうvol.3 薪窯と自然由来の釉薬を使用した多彩な陶器が魅力!田中窯元に行ってみた!

2022/11/21

インタビュイー:田中窯元 窯元 田中鶴夫さん
インタビュアー:移住女子ちえ
うきは移住女子で
Instagram「こそこそうきは(@kosokoso_ukiha)」にてうきはの魅力を発信中

薪窯と自然由来の釉薬の味わいが魅力

_田中窯元の陶器の特徴はなんですか?
うちは薪窯と自然由来の釉薬を使用しているところが魅力です。自然釉(しぜんゆう)は木の灰、藁の灰、銅の粉末を使用しています。

仕上がり時には藁の灰は白に変化し、銅の粉末は青や緑の色に変化します。
特に焼き窯で味わいが出るような作品が人気ですね。

左が銅の灰、右が木の灰

薪窯は粘土と薪の準備が必須!

_田中窯元のこだわり〜粘土の準備〜
自分が田中窯元を継いだ時には粘土を捏ねるところから始まりました。粘土を機械で捏ねることもありますが、最後は手で確認しながら行う「菊もみ」の作業を必ず行います。

粘土に空気が入ると制作の過程で割れたり、ヒビが入ったりなどの破損の原因になるので、粘土を捏ねる段階から気をつけています。

粘土を捏ねる機械
_田中窯元のこだわり〜薪の準備〜
薪窯は温度が高く、焼いている時間も長いため丈夫な陶器が仕上がります。そのためには薪の準備が必要です。うちでは「登り窯」を使用しているため、自分で薪割りをしています。長い薪は登り窯用に準備しています。

また薪の状態が作品に影響するので、湿気が籠らないように空間を空けて保存しています。
田中窯元の登り窯
登り窯用の長い薪
焼き窯用の薪
窯の温度を見るための「色味」。
鉄の棒で引っ掛けて色味の釉薬の流れ具合を参考に焼き時間が決まる。

陶芸は大切にしていくべき職業

_田中さんにとって陶芸とはなんですか?
先祖代々の仕事であり、大切にしていきたい職業ですね。伝統を守る人がいなくなっては元も子もないので、伝統を受け継いでいくことで、少しでも陶芸を支えていけたらと思っています。

私が薪窯に拘っているのもその気持ちがあるからです。
これからは、未来ある若い人がもっと陶器について関心を持ってくれるとうれしいですね。

田中さんの作業場
店内の様子
_これからの田中窯元はどうなっていきますか?
なるようにしかなりませんが、小鹿田焼の窯元をしていた叔父のように85歳まで作り続けていきたいと思っています。
〈お店情報〉
田中窯元(一の瀬焼)
住所:〒839-1401
福岡県うきは市浮羽町朝田1050-1
TEL:0943-77-2974
090-2392-0169(携帯)

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