創業昭和96年!?という、ユーモアたっぷり手作り餃子の店、虎侍我炎(とらじがえん)。
しかし想定外に中身は真面目。その餃子を侮ることなかれ!
ここでは、うきは市で養豚されている杉畜産の「耳納あかぶた」を使用した餃子を鉄板で提供してくれます。自分が食べたかった餃子をとことん追求して完成させたという、井上オーナー渾身の「紅豚焼き餃子」にはこだわりがいっぱい。
ネギは博多万能ねぎを生産している農家さんから直接仕入れをし、あかぶたの純ラードを使って低温で炒めた自家製ねぎ油を餃子に練りこんでいるというこだわり。
そして具材はあかぶたとネギとキャベツだけととってもシンプル。あかぶた自体に臭みがないのでニンニクや生姜を使用する必要がなく、焼く時もあかぶたの純ラードを使用しているのであかぶた本来の美味しさが伝わるあかぶた餃子なんです。
この餃子にはなんと温かいあんだれがついてきます。このタレがひと味違う!
普通のタレだと餃子に馴染みにくい。そこで辿り着いたのがとろみを付けた特製あんだれ。酸味が強すぎては餃子とのバランスが良くないため、極限まで抑えつつも、ほど良い酸味のきき具合を探り当てた。改良に改良を重ね出来上がったあんだれは見事に餃子と絡み合い、口の中で肉汁と出会うことでその本性を発揮。調理師でもあるオーナーの好奇心と探求心と腕前は本物。少量ずつ圧力炊きした筑後平野産の白ご飯をかき込めば、あ〜、至福のひととき。甘酸っぱいドレッシングがかかった、ふわっふわでシャッキシャキの千切りキャベツもお供に欠かせない一品。
店内は昭和感漂うレトロな設え。屋台風のカウンターになっており、食べる時だけはその餃子に集中してほしいと、有名某所のように仕切りが設置されています。
なるほど〜。味も店内も仕掛けだらけの虎侍我炎。「耳納あかぶた」をたっぷりと使用した餃子を食べに、是非うきは市へ!