“家族に食べてほしい、安心安全なものを皆さんにも味わってほしい”と、店主・山口文子さんがスローライフを楽しみながら始めた、お弁当と瓶詰めの小さな売店「okatte（オカッテ）」。

扉を開けると、外観の印象よりもずっとこぢんまりとした空間が出迎えてくれます。

文子さんのやさしい笑顔の隣には、店奥の台所（オカッテ）で、1つひとつ丁寧に作った“週替わりのお弁当”が並んでいますよ。

使う食材は、旬のものや生産者の方が食の安全を想い、育てた無農薬の野菜など、できるだけ体にやさしいもの。味付けに使う調味料にも気を配り、化学調味料は一切使いません。

長年家族のために書きためてきた何百枚ものレシピカードを参考に、それらの食材を使った週替わりのお品書きを組み立てていくそう。

「毎週買いに来てくださる方が飽きないように、同じ食材でも調理法を変えたり味付けを変えたりしています♪」

食べていただく方の笑顔を思い浮かべながら考える時間は、文子さんにとって楽しみのひとつ。

取材の日に販売されていたお弁当のお品書きには、いつも家族のために作っているという自家製ベーコン、辣油であえたツナマヨ、紫玉ねぎのピクルス、れんこんの照り焼き、里芋団子、にんじんのカレー蒸し、ひじきの梅醤油など12種類。

彩り豊かで、目にも楽しいお弁当には、文子さんの知恵と工夫が詰まっています。

おかずの下には、ガス釜で炊いた無農薬栽培のお米がふっくら。

食材の滋味が引き出されたお弁当は、どれも自然な旨み、やさしい旨みが感じられ、体が喜ぶ味わいです。

「okatte」には瓶詰めやお米で作った麺なども販売されています。

小麦を使わない穀物酢をベースに、独自ブレンドした調味酢に漬かったピクルスは、さっぱりとして食べやすい一品。
小麦アレルギーの方も安心して食べられます。

今後は季節ごとに様々な食材を使った、季節を感じられるピクルスや、あの食材が！！といった新作ピクルスも登場予定。

青山椒や花椒をきかせ、酒粕を加えた特製手作り辣油も大人気！
舌にピリッと走る爽やかな辛みと山椒の華やかな香りに食が進みますよ。
納豆に混ぜたり、卵かけご飯、味噌汁、水餃子、白ごはんにだって合う辣油は、ぜひストックしておきたい万能調味料。

「丁寧に作られているこのお弁当を見たら、また自分も料理をしてみようかなって思いました」と、そんな嬉しいお声もいただいたそう。

「食事は体を養うものだから、特別なことをしているわけではなく、私が家族に食べてほしいものを作っています。皆さんにも味わってもらいたいですね」と文子さん。

「okatte」のお弁当には、食べるだけで温かい気持ちと元気が湧いてくる、“心の養生”のような優しさがあります。

営業は日曜・月曜・火曜。
用意数が無くなり次第終了するため、前日までにインスタグラムのDMから予約をおすすめ。
当日分は電話にて取り置きも可能です。

今日も文子さんは、家族を想うように、誰かの体を気遣うように、一つひとつのおかずを仕込んでいます。

小さな「okatte」で作られる、また食べたくなる手作り弁当。
おひとつどうぞ。