たくさんの果実や野菜など、美味しい農作物が育まれるうきはの豊穣な大地。
そこには収穫までにさまざまなストーリーが日々繰り広げられています。

うきはへの移住をきっかけに、人、もの、農作物との縁がさらに深まったという店主・塚本さんご夫妻が営む「Pass it on（パスイットオン）」では、うきは・近郊の食材を使ったお菓子やジャム、ジュース、コーヒー、お茶、それらにまつわる暮らしの道具などが販売されています。

店名に「伝える・渡す・伝承する」という意味を持つ「Pass it on」の言葉をつけたのは、「単にものを売るのではなく、その背景にあるストーリーや生産者の想い、商品へのこだわり、魅力などを一緒に伝え添えていきたい。そして想いが集まり、人が集まり、美味しさと笑顔が伝承していく場所になれば」というお二人の想いから。

焼き菓子などは、東京の料理専門学校でフランス・イタリア料理を習得したのち、東京の有名レストランで学びを深めた経験を持つ奥様が担当。

クッキングスクールやうきはスイーツツーリズム・キッズレッスンの講師、商品・レシピ開発、フードコーディネートなど、多岐にわたって活躍している彼女が作るお菓子はシンプル且つ温かみのあるものばかり。

うきは産小麦粉を使用し、保存料や香料など余分なものは一切足さずに丁寧に手作り。　
できるだけ素材の味、自然な味わいを楽しめるようにと配合に気を配ったそれらは、お子様からお歳を召した方まで安心して頂けるふくよかな味わい。

聞けば、うきはの農家さんが丹精込めて育てた林檎を使った「林檎ケーキ（約12cm）」の中には、なんと約2個分の林檎が惜しげもなく使われているんですって！
しっとりとした生地にシャクシャクと小気味良い林檎。時おり現れるクルミの食感もいいアクセント。
シナモンが後からふわりと香り、心がほどける甘みが口の中に充満する美味しさ。

優しい味わいは、作り手の人柄そのものです。

「人を幸せにする身近な方法は“食”だと思うんですよ。私がレッスンでお伝えしたことを元にして皆さんが家族のために作ってハッピーになる。またお店で販売している加工品を美味しいと言って皆さんが喜んでくださる。幸せを紡ぐ“食”に携わることが出来て私は幸せです」と、想いを語る塚本さん。

美味しさと笑顔を届ける架け橋に。

”うきは“を通じて繋がったご縁を大切に、「食」を通してより多くの方へ魅力を伝えていきたい。

これまで気づくことのなかったうきはの美味しさを知るきっかけになるお店「Pass it on」へ、あなたも足を運んでみませんか。