有楽
「パーコらあめん」が食べられるラーメン店として、あまねく知れ渡っている「有楽」は、オールドファンが足繁く通う人気店だ。
一般的に豚バラに衣をつけて揚げたものを排骨(パイコウ)と呼ぶそうで「有楽」では“パーコ”と呼んでいる。店では国産豚バラ肉を手作りのパーコタレに漬け込み、片栗粉をまとわせ揚げているという。25年間磨き込んできた豚骨スープが衣にしみ込み、パーコの味をさらに引き立てる。これが美味いっ!
あと味すっきり、キレがあるスープは、国産の豚骨を炊き上げた後に一旦取り出し、骨を一つひとつ真水で洗ってアクを取りさる手間のかけよう。
その後、香味野菜(玉ねぎ、白ネギ、にんじん)などを加えて火にかける。丁寧な仕込みが臭みと雑味のないスープを作り出しているというわけだ。
お好みで手作りの辛味だれを入れると、ニンニクのパンチがきいたピリッとした辛味が走る。
この味変がやみつきになる美味しさ。
手抜かりのない店主はラード、ラー油、背脂に至るまで全て手作りしている。
「僕はえらい凝り性なんだよ、性格的にね(笑)」
美味しい一杯を提供するための努力は惜しまない信念に頭がさがる。「有楽」の集大成とも言うべき「パーコらあめん」は格別の味。
キャプション①
店内はカウンター席と小上がり。お子様連れのファミリーユースにも人気
キャプション②
既製のすり下ろしニンニクは一切使用せず、生のものを一つひとつ手ですり下ろしたものをブレンドしているそう。「辛味だれ」の鮮烈な香りに麺を手繰る手が止まらない
キャプション③
まろやかで角がないあっさりした豚骨スープに、短冊切りしたパーコをトッピング。
すするごとに小麦の風味を味わえるストレートの角麺で、揺るぎないこだわりがこの一杯に宿っている
キャプション④
フライパンで加熱し、カリッカリになるまで火を通して作る背脂。こだわりは生半可なものではない
- 営業時間
- 11:00~15:00(麺が終わり次第終了)
- 定休日
- 水曜・木曜