
女子旅
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kawasemi danish
白壁の街並みに一際目をひく青いウインドーガラス。扉を引くと、そこはどこかノスタルジックで懐かしい空間。
ここは、カウンターの曲線美、扉のアールなど、店内の設えをはじめ、家具や小物、そして店内を流れるBGMに至るまで、すべてに心地よさが感じられるデニッシュ専門店。すっと肩を下ろして深呼吸できる落ち着いた雰囲気と、うきはのフルーツの魅力を纏ったデニッシュが、私たちを特別な空間へといざなってくれます。
『農家さんの思いをデニッシュに込めて』
こちらのフルーツデニッシュは、うきは市の農家さんの愛情と思いがぎゅっと詰まったフルーツを使用しています。その思いを余すところなくデニッシュに込めたいと、あの!世界で活躍されているジャニス・ウォン(シンガポール)出身のパティシエール森山朋子氏に直接監修してもらい、共同で作られているそうです。
フルーツのおいしさが最大限に引き立つよう、各種デニッシュには驚きのこだわりと手間がかけられています。この「稀に見る美しさと美味しさが追求」されたデニッシュは、味もさることながら、フルーツという宝石がキラキラと艶めき輝き、その見た目に心が踊るよう。
店内は2テーブルあり、イートインも利用できます。
メニューは、季節の3種類のデニッシュから1つ選び、自家製の白餡バターのアイスクリームが添えられた1プレート。お皿の上に季節を写し取る、この美しいフルーツデニッシュはまさにアートの世界。
こだわりはカフェラテにも。
ブラジル産の豆を特別に調合したスペシャリティーコーヒーが使用されています。デニッシュの食感・フルーツの酸味・カスタードの甘みなど、すべてに調和するよう仕上げられたそのカフェラテの味は、また格別な味わい。
『日常にデニッシュのある生活を』
デニッシュの香りをかげば、ふと、あの時食べた時のことを思い懐かしむ。
デニッシュのある生活、そして思い出のデニッシュ。人々の笑顔にいつもそっと寄り添う存在でありたい。
幸せを呼ぶ安息の空間『カワセミデニッシュ』へ、あなたも出掛けてみませんか。
- 営業時間
- 10:00-18:00
- 定休日
- 水曜・木曜
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山の麓
耳納連山の裾野に広がる、たおやかな田園地帯で、うきはの大地の恵みに感謝しながら、一つひとつ製法にこだわって作っている「山の麓」。
「美味しいものを変わらないクオリティーで提供したい」と、うきはのフルーツをはじめ、その時期で一番美味しい産地のものを全国各地から取り寄せています。
一つひとつ湯むきし、丁寧にタネを取り出したフレッシュな桃に、特製カスタードクリームをたっぷり詰めた「桃ばくだん」は定番人気。
加えて話題になっているのが、杏ジャムをまとい、艶やかに輝く「黄金りんご」。
このビジュアル!食べる前からもう美味しい。スパイラル状にスライスし、絶妙な加減に焼き上げたりんごの中に、リッチなカスタードクリームがたっぷり入っています。しかも、アーモンドクリームを使ったパイにド〜ンと乗せられているではありませんか!
どこから食べ進めようか迷うのも至福のひと時♪お口を大きく開けて頬張れば、シャクシャクとした食感の甘酸っぱ〜いりんごとカスタードクリーム、そしてサクサクッとしたパイ生地が共鳴しあい、悶絶級の美味しさ。ずっしりと重量感があり、食べ応えも十分。
必ず食べていただきたいマストバイSWEETSです!
開店当時からのロングセラーという、ひと口サイズのチーズケーキ「半熟チーズ」は、九州産クリームチーズを惜しげも無く使っているので、ふんわりしっとりソフトな口当たり。
「誕生日・記念日・ご法事など、人と人とを結ぶ特別な日には、いつだってお菓子がある。その大切な空間の中、架け橋的存在として喜びや繋がりのお手伝いをさせていただけるなんて、ありがたい」と、オーナーシェフ・原 和久さんと妻・里美さんは話す。
笑顔のそばにいつも寄り添う「山の麓」のお菓子は、ご予算に応じて御進物用にセットアップも可能。
贈るあの人のお顔を思い浮かべながら、さあ、お店の中へどうぞ。- 営業時間
- 10:00~18:30(生菓子が売切れ次第閉店)
- 定休日
- 火曜・水曜
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空のいろ
窓から見える悠々と連なる耳納連山。店内に差し込む柔らかな日差し。そして、BGMには優しく奏でるオルゴールの音色♪
ここは小さくて可愛いギャラリー&カフェ「空のいろ」。JR久大本線「うきは駅」すぐそばにあります。
農園から仕入れるハーブを使ったドリンクやオリジナルブレンドコーヒーをはじめ、店長・武内とも子さんが手作りする、心のこもったメニューの数々。あれこれ迷うのも楽しいひと時。
青い花(バタフライピー)のハーブティー「フラワーマジック」。
エルダーフラワーのシロップをそ〜っと注いでみると…鮮やかな青色のハーブティーが、二層のグラデーションを経て紫色へとじんわり移り変わっていく。美しい幻想的な光景に、心はもうメロメロ。しかも無味から甘酸っぱい味に大変身!
聞けばこのバタフライピー、ポリフェノール(アントシアニン)が含まれていて、抗酸化作用や美肌効果が期待されるそう。ならば余計に美味しく感じてしまう♡
中身をくり抜いたりんごに、手作りベイクドチーズケーキをたっぷり詰めて焼き上げた「あっぷるチーズ」が大人気!
そのビジュアルに食べる前からもう美味しい。フォークとナイフで切り分け、アップルとベイクドチーズケーキを一緒に口へ運べば…クリームチーズとりんごが共鳴し合って、思わず頰がゆるみます。
添えられたバニラアイスと合わせれば、爽やかな酸味がまぁるくまとまり、さらに美味しいのです。りんごの果肉感がしっかりと味わえ、酸味と甘みのバランスが◎。
ここへ来て「あっぷるチーズ」を食べない理由が見つかりません。
一つひとつ愛くるしい笑顔が描かれた「スマイルクッキー」は、バター・薄力粉・卵・砂糖・塩と材料は至ってシンプル。一枚一枚手作業で表情や髪型を施すため、個性的でゆる〜いスマイル君の顔。思わずクスッと笑ってしまう、素朴でほっこりするクッキーです。
フードメニューもいろいろ。中でも、ローレルなどのハーブをブレンドしてコトコト煮込んだ特製「焼きカレー」が評判。
熱々のスキレットで運ばれてくるそれは、食欲をそそるいい香り。上にたっぷり散りばめられたチーズもこんがり焼きあがっている。しかも香辛料が主張しすぎず、刺激が少なめ。ルーにしのばせたハーブがより一層カレーの味を持ち上げてくれています。
店長のとも子さんは長年画商として全国を駆け巡り、絵を通じて多くの人たちの心に元気と癒しを届けてきた方。彼女自身、ある一枚の絵との出逢いが、その後の人生に大きな影響を及ぼしたそうで。
「絵を見ることで気持ちがラクになったり、元気になったり、笑顔になれるなんて。つらい時や悲しい時、助けてくれる存在が一枚の絵でもいいんじゃないかな」
カフェの一角(ギャラリー)には、月替わりで若手作家さんなどが描いた作品が展示されています。
「人の気持ちは今日晴れていても次の日には曇っている時もある。まるで空のように変化していくでしょ。だから、ここへ来たら気持ちがリセットできて、自分と向き合える、そんな空間をご提供できたらと思って。作家さんたちのお役に立てたり、お客様がホッと幸せを感じていただけることが、私の幸せ」
そう言って、とも子さんは微笑む。
晴れ渡る清々しいうきはの空を眺めながらのんびりと。
また時間を見つけて行ってみたい、そう思えるギャラリー&カフェ「空のいろ」。- 営業時間
- ギャラリー 11:00〜18:00(最終日17:00まで) カフェ11:00〜18:00
- 定休日
- 月曜・火曜・水曜
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以久波別邸 虎屋
泊まれる100年古民家「町家宿 以久波(いくは)」の別邸としてオープンした「虎屋」。
「筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区」の一角にあり、そばには心地良い水音が響く災除川が流れている。明治3(1870)年に建てられ、大正・昭和・平成・令和と移り行く時代を重ねる白漆喰の建物が風趣を醸す。国道から少し離れたこの界隈は、町の喧騒を避けて過ごすにはうってつけの場所。
- 営業時間
- 8:00〜20:00、【チェックイン】15:00~18:00、【チェックアウト】10:00
- 定休日
- 年中無休
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レティーロ キュー
毎日の生活がもっと楽しくなる雑貨や洋服が揃う、小さくて可愛いセレクトショップ「レティーロ キュー」。北欧スタイルと日本の和空間が融合された居心地の良い店内には、うきは市在住の若手アーティスト・熊谷香希さんの作品や、思わずクスッと癒されるセリアヤコさんグッズなども展示販売されています。
「作家さん・クリエイターの方と、お客様の架け橋に少しでもなることが出来れば」と店主・大串徳子(おおぐしのりこ)さん。
何やら視線を感じる…と振り向けば、器や雑貨、洋服と並んで、愛くるしいお店の看板犬「キューちゃん」。ではなく、キューちゃんが描かれたグッズだ。
トートバッグ、エプロン、スタイ、Tシャツ、トレーナー、パーカーなどシリーズがいっぱい!根強いファンの方が多く、大人気だそう。キューちゃんパワー、恐るべし。
うきは市内にある色々な「お店オリジナルスタッフTシャツ」も購入することができます。スタッフの皆さんがお揃いで着られていますよね。あれです。店によっては非売品だったりするので、こちらで購入できるなんてかなり希少ですよ。Tシャツ好きの方は買いに行かねば!です。
お店の店名にもなっている「レティーロ」という言葉は、ポルトガル語で“隠れ家”。
その名の通り徳子さんは「落ち着ける場所、居心地がいい場所を作りたい」と2016年にオープンさせたそうで、今では多くの人たちのココロがときめくスポットに。
「お店を通じていろんな人との出会いがあり、なにより皆さんが喜んでくださることが嬉しい」
白壁の町並みに佇むステキなセレクトショップ。
ぜひ、立ち寄ってみてくださいね。- 営業時間
- 12:00〜17:00
- 定休日
- 水曜
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リバーワイルド・ハム・ファクトリー
細道の所々に顔を出す「リバーワイルド」と描かれた小さな看板を頼りに突き進めば、筑後川沿いに現れる赤いレンガの建物。自ら育てた豚をハム・ソーセージ・ベーコンに加工し、販売をしている「リバーワイルド・ハム・ファクトリー」だ。
直売店内にはそれらを使った出来立てホットドッグを味わえるカフェが併設されている。
ドイツの品評会への出品を兼ねて製造現場を見学し、日本での製品づくりに活かした店主・杉 勝也さんがつくるハム・ソーセージ・ベーコンは、何と言っても良質な肉があってこそ。
店の裏手にある豚舎では「美味しいものを作りたい。どこにも負けない豚を育てたい」と、うきは・ブランド豚「耳納いっーとん」「耳納あかぶた」をはじめ、旬のうきはのフルーツを飼料にブレンドして与えている柿豚・葡萄豚・桃豚、さらに酒粕をブレンドした「吟醸豚」を肥育している。
環境が肉質に大きく影響するため、徹底した温度管理のもと、広々としたスペースで育てているそう。
こちら、ドイツの代表的なソーセージ「ブラートブルスト」を挟んだ「ホットドッグ」。
そのぷっくりとした色気に思わず見惚れるほど。
あんぐりと大きな口で喰らいつけば、肉汁が弾き出て旨みがほとばしる!人参や赤玉ねぎなど季節に応じてかわるピクルスがサラリとした脂をリセットしてくれ、味のコントラストが秀逸だ。
しかも、このホットドッグに合うよう特別に作られたという、シェ・サガラの「バゲット」が美味しさに追い打ちをかける何とも贅沢な構成。
ドイツで金賞の偉業を成し遂げた絶品ベーコンを挟んだ「キングベーコンドッグ」も圧巻の味!肉の旨みをしっかりと味わえるよう、ほんのり燻香を纏ったそれは、ただ者ではない。
あまりにも官能的な肉と脂に陶然することうけあいだ。
萌黄色から紅葉へと季節によって様々な表情を見せるエントランス、そしてそばを流れる「筑後川」。庭のテーブルに腰をおろし、豪快に流れる川の音をBGMに味わうのもまた一興。
「ハムとソーセージの盛り合わせ」やドリンクも注文でき、店内の冷蔵ケースには素材・味・製法にこだわった約15種類の加工品が並ぶ。
「美味しさを追求し、皆さんに『美味いっ!』て喜んでもらえるように頑張るんで、いっぱい儲からしてくださいね(笑)」と茶目っ気たっぷりに話す杉さん。
評判に偽りなし!彼の作るワイルドなソーセージの美味しさにハマること必至!
来店の際は、くれぐれも小さな看板をお見逃しなく。- 営業時間
- 11:00〜17:00(LO.16:30)
- 定休日
- 月曜、火曜、水曜 ※木曜日は物販のみ(カフェはお休み)
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パン屋なかがわ
列車が店前を走り抜ける、のどかなJR久大線沿いの小さなパン屋「なかがわ」。じつは「クロワッサンと食パン専門店」と思いきや、店内には色々な種類の焼き立てパンが。
早朝から店奥の工房でせっせとパンづくりをする店主・中川興平さん。
「丁寧につくるとパンが応えてくれるんですよ」と優しい手つきで成形しながらにっこり。その表情からはパンづくりの楽しさ、面白さがひしひしと伝わってきます。
シンプルでオーソドックスな「天然酵母クロワッサン」は「手間と時間がかかっても美味しさにこだわりたい」と生地づくり、折り込み、成形、焼く工程に至るまで、約3日を要するんだとか。
厳選された強力粉とバターでつくるそれは、カリッふわっの食感♪
なんたる至福!バターの濃厚な香りと余韻が後を引く美味しさです。
見てください、この目にも楽しい「バイカラークロワッサン」を!正統のなかに潜むアレンジが◎。
たっぷりのあんこに濃厚バターを挟み込んだ「あんバタークロワッサン」や、えもいわれぬバターの香りに包まれる「デニッシュ食パン」もおすすめ。九州産生クリームをたっぷり使用した、濃厚な「クリームブリュレ」もありますよ。なんとこちらはカソナード&バーナーで焼く最終工程を購入の際に施してくれます。
ここで真打ち登場!
久留米市城島町で戦後から約75年続いた老舗「ブーランジェリー ナカガワ」の味を復活させた「食パン」です。
当時の材料・配合はそのままに、現在は良質なうきはの地下水と昔ながらの製法でつくられています。ふんわりしっとりした口当たりは食べた人だけが味わえる幸せ♡
定番商品に加えて「バゲット」や日替わりパンも登場するため、パン好きにはたまりません。
食パンは前日まで、クロワッサンは2日前までに予約をすれば柔軟に対応してくれるのも嬉しいですね。さあ、今日はどんなパンが焼きあがっているのでしょう?
初めて訪れる方は、道沿いのところどころに掲げている小さな手づくり看板を目印に訪れてください♪
- 営業時間
- 8:00〜17:30
- 定休日
- 月曜
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毎日のパンと喫茶 チゾン
耳納連山の風景にそっと溶け込む小さなお店「チゾン」。街の喧騒が嘘のように静かなこの場所は、ゆるりとした心地よい時間が流れています。
土づくりからこだわって育てられたうきは産の有機野菜を、自家製天然酵母パンでサンドしたサンドイッチ。「季節の美味しい野菜をしっかりと味わってほしい」と仕立てはシンプルに。
野菜の旨みがぎゅっと詰め込まれたスープは、やさしく素朴で無垢な美味しさです。
季節が巡るごとに、旬の野菜の圧倒的な存在感をワンプレートで堪能できますよ。丁寧に手作りされているため、お待たせする場合があるとのこと。そんな待ち時間でさえも、楽しいひと時♪
サンドに使用しているお食事パンは毎朝店内で焼いています。食べ物のチカラだけで発酵させた天然酵母(麹と甘酒など)を使っているため、ふくよかな味わい。
数量限定販売で、使用する酵母は時期によって変わるそう。
お食事もいいけれど、やっぱりこの店で味わうデザートは格別の味。
うきはの平飼い自然たまごを使った「プリン」やオーガニック素材のチョコレートを使った「ガトーショコラ」、濃密な口どけでクリーミーな「チーズケーキ」など、どれも一つひとつ手作りされています。
ヨーロッパのペンダントライトが可愛い、ナチュラルな店内で味わうのもよし、お外のテラス席で風の香りを感じながら味わうのもよし。
心穏やかにのんびりとカフェ時間を過ごせる「チゾン」でリセットするのもいいですね。- 営業時間
- 11:30~17:00
- 定休日
- 木曜、金曜
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スイーツハウスREN
「REN」という店名は、耳納“連”山、美味しさが“連なる”ようにという思いを込めてつけられたそうで、日常生活に寄り添う洋菓子店として親しまれています。
ショーケースには、キラキラと輝きを放つ麗しのお菓子♡うきはの生産者の方から仕入れる新鮮なフルーツも使われています。
無農薬・有機肥料で栽培したうきはのほうじ茶で焼き上げる「ほうじ茶米粉シフォン」も人気ですよ。米粉を使用しているのでもっちりしっとり。豊潤な焙煎香とふんわりしたスポンジの食感を存分に堪能できる一品です。
「REN」のお菓子に合うようブレンドされた、お店オリジナルコーヒーと合わせても◎。
福岡市内で和菓子店を営んでいるご実家のお父様から、菓子作りに込める想いを受け継いだオーナーシェフ・髙島浩二さん。洋菓子店やホテルのケーキ部門でも働き、知識と技術を深めたそう。
「味や好みは人それぞれ。だから特別なことは一切しない。自分が食べて美味しいものを真摯に作っていくだけですよ。作り手の心がお菓子に伝わるため、心をいつもフラットにして臨む。これが安定した味を生み出す“プロフェッショナル”かと」
お菓子作りに一途な想いが「REN」の味にあらわれている。だから美味しいんだなぁ〜。
季節ごとに移りゆく季節限定スイーツにも注目ですね。- 営業時間
- 10:00~19:00
- 定休日
- 木曜、金曜