町並み交流館商家
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お食事処 白花綜
うきは市吉井町の白壁通りには、元禄3年より300年以上に渡って海産物問屋を営んでいた「松源商店」によって、昭和3年に建てられた重厚な町家が存在している。
現在は「町並み交流館商家」として開放され、また「お食事処白花綜(しらかべ)」として趣向を凝らした料理をいただくことができる。
昭和の時代をそのままとどめた空間で供される御膳料理は、旬のうきはの食材がふんだんに盛り込まれ、小鉢からデザートに至るまで手抜かりは一切ない。
目見麗しい前菜にはじまり、小鉢、酢の物、造り、茶碗蒸しなど多彩な一皿に満足度もひとしおだ。
中でも、昆布と鰹で丁寧に出汁を引いて作る「炊き合わせ」や、自家畑で無農薬栽培したオリーブで作る「オリーブ味噌」を使った味噌汁は、脇役ながらふくよかでリッチな余韻をもたらす逸品。
どれをとってもこだわりが細部に宿り、食材が活かされた上品な薄味仕立て。
盛り付けられている器は当時のものが使われているそう。郷愁を誘う滋味あふれる心尽くしの料理と器が古風な空間に調和し、一層美味しさを引き立てているかのよう。
「なるべく料理には手間をかける。そうすることで食材が応えてくれるんですよ」
そう語るのは「白花綜」を営む社長・森永秀朋さん。
「温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに美味しく召し上がっていただきたい」と、作り置きはせず、作りたてが鉄則という。
「しらかべ膳」の他、うきはのブランド豚・耳納いっーとんの「とんかつ御膳」や「天ぷら御膳」も堪能でき、「おひなさまめぐり」のシーズンになれば、期間限定ランチ「おひなさま膳」も登場。
「ぜんざい抹茶セット」など甘味メニューやドリンクもあり、うきは散策の小休止にぜひ立ち寄りたい一軒。
20畳の広々としたお座敷もあり、約40名の団体客の受け入れも可能。
時を重ねた建物が醸し出す空間で、四季折々の料理を心ゆくまで。
- 営業時間
- ランチ11:00〜15:00(LO) カフェ15:00〜17:00 夜18:00〜22:00(夜は要予約・10名様以上〜)
- 定休日
- 月曜(月曜が祝日の場合は営業・翌日が休日となります)
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町並み交流館 商家
松源商店の初代は、中世の豪族・問註所氏(筑後長岩城・うきは市浮羽町)の末裔(まつえい)といわれる田籠嘉六という人で、宝暦11年(1761年)に吉井町に移住してきました。
もともと「松屋」の屋号がついていましたが、第4代が田籠源右衛門を名乗っていたことから通称「松源」の名で親しまれるようになりました。
この田籠家の第8代の時に建てられたのが現「町並み交流館商家」。
もともとこの建物の外壁は黒色の漆喰(しっくい)となっていました。
当主が「商売人は派手にしてはいけない」ということから黒くしたという説と、有事に備えて上空の戦闘機から目立たないように黒くしたという説があります。
1階は白花綜(しらかべ)というレストラン、2階の座敷はイベント会場になるなど市民に活用されています。
- 営業時間
- 【見学】9:00~17:00、【食事】11:00~16:00
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)