うきは市に移住された在日3世韓国人のオッパとオモニが作る、本場の韓国料理を味わい尽くせる店「パンチャン」。

あまりの美味しさに「韓国で食べるよりここ（パンチャン）で食べる方が美味しい！」と、わざわざ訪れる方も多いと聞く。

東京で和食料理人として腕を振るってきたオッパと、大阪で十数年、韓国料理店を営んできたオモニが作る料理に、ここがうきはでいることを忘れてしまうほど。

「韓国料理を一番美味しいタイミングで提供するため、手間と時間をかける」

これがパンチャンのプロとしての流儀だ。
予約制にしている理由がここにある。

コンセプトはズバリ！いろいろな韓国料理を知ってもらうこと。
よってメニューは3500円、5500円、7500円のコースのみ。
決まったメニューしか注文しない方が多いなか、せっかく美味しい韓国料理がたくさんあるのなら、それらをあれもこれも食べて美味しさを知ってほしいというお二人（姉弟）の想いが込められている。

ケランチム、カンジャンケジャン、フェ、チャプチェ、キムチ・ナムルの盛合わせ、サムギョプサル、チヂミ、鍋、粥といった多彩な内容でもてなしてくれ、どのコースも採算度外視のボリュームに驚くはず！

ゴマ油を引いた鉄板に、三元豚、キムチ、野菜、そして香りづけにたっぷりのうきは産のクレソン（日によってはうきは産のセリ）。
ジュ〜ジュ〜と音を立て、立ちのぼる湯気まで旨いサムギョプサルがすべてのコースで味わえる。

頃合いをみて店主（オッパ）が食べやすい大きさに切り分けてくれるスタイルで、艶めく脂をまとった三元豚に食欲がそそられることうけあい。

肉、サムジャン（辛味噌）、野菜をサンチュとエゴマの葉で巻いて食べるもよし。大根の酢漬けと一緒に巻いて食べるもよし。いろいろな食べ方で味わえる。

「包んだすべての味のハーモニーを楽しんでほしいから、一口でね！」とオモニ。

あんぐりと口を開き頬張れば、豆味噌・麹味噌（にじの耳納の里）・コチュジャン・砂糖・水飴、その他5種をブレンドしたオモニ手作りのサムジャンが、いいアクセントに。　　　

店で漬けるキムチもこれまた美味い！

大根やきゅうりをはじめ、季節のうきはフルーツ（柿、ブドウなど）を使ったキムチも味わえる。
イカやアミエビ、魚醤などと混ぜ合わせたそれは、旨味と程よい辛さが共存し、食べれば食べるほど食欲が増してくる。

しかも添加物は一切使っていないため、あと口サッパリ。

「私たちが作る韓国料理は、体にいいもの、美味しいものを大切な家族に食べさせたい、と母親が作る味。料理って思いやりがあるから美味しくなると思うの」とオモニ。

料理に国境はないことをあらためて気付かせてくれる「パンチャン」は、まさにうきはの小ちゃな韓国だ。
まごころの込められた紛れもない本場の味に出合うため、くれぐれも前日までにはご予約をお忘れなく。

★★店前に『韓国屋台』が登場！★★
家で本格韓国料理を楽しんでほしいと、串焼きサムギョプサル、チーズタッカルビ、ビビンバ、チヂミ、トッポギ、ホルモン焼きなど、土日昼限定でテイクアウトできる（11:00〜15:00）。