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『うきはごはん』秋
うきははフルーツはもちろん野菜、加工品などもとても豊かで料理人をも魅了してやまない美味しいものがたくさんあります。
そんなうきはの食材を使った家庭でできる簡単でも映えるお料理をゆむたファームのお母さん高木あきこさんに季節ごとにご紹介していただく企画
最終回第4回目は秋 「秋のごはん」 です。
皆さんご存じないかもしれないのですが、 うきはには養豚業に携わる方々がいらっしゃいます。 その豚肉は直売所で販売されていたり、 ふるさと納税で扱われていたり。 ちなみに、 地元のAコープでは 「耳納いっーとん」 という名前で販売されています。
今回の 「秋のごはん」 では、 そんな豚肉にフューチャーしました。 豚肉の脂身の甘さが、 秋のごちそう、 根菜類を美味しくしてくれます!「うきはの美味しい根菜たちをうきはの美味しい豚肉と共にいただく!」 な献立にしています。 是非、 お楽しみください。
※調味料はいつも目分量です。 季節や野菜によって味が違うので、 とにかく少しずつ味見をして調整しながら整えてくださいね。
■柿を使った生姜焼き
うきはでは年中フルーツが採れます。 B品も出てくるので、 熟している果物をソースの原料にするのもお勧め!そして生姜焼きのタレに熟した柿や桃、 梨を使うのもお勧めです。我が家では生姜焼きを作る時、 「醤油+酒+みりん+生姜すりおろし」 で味見をしながらタレを作るのですが、 果物がある時季はみりんの分量分を果物におきかえます。
果物が熟している場合は潰すだけでもOK!「水分が足らないなぁ〜」と感じたら、 その分お酒を足します。
1.すりおろした生姜に、 熟した柿なら手で潰してまだ硬めなら擦って醤油と合わせてタレを作る
2.豚肉の脂身部分に切り込みを入れてから玉ねぎと一緒に焼く
3.焼き目がついたらタレを入れて煮詰める
4.お皿に盛り付けたら柿のスライスを入れたサラダを添える
ちょっとワンポイント・・・豚肉は脂身側の筋を切っておきます。 お肉は丸まりにくくなります。
<応用編>
薄切り豚肉はロールにして片栗粉をまぶして焼くのもお勧め!今の時季ならさっと火を通した流川蓮根をスティック状にして豚肉ロール焼きをすることも。 塩胡椒だけでも美味しいです!
あ!それと、 ロール豚肉は酢豚の豚肉に置き換えるのも時短になりますよ。
■むかごご飯
この時季、 直売所に並ぶ 「むかご」。 多くの方の感想が 「これって何だろう?」 じゃないかなぁと思います。むかごって、 実は自然薯や山芋の葉の付け根にできる丸い芽のことです。 とっても小さいのですが、 ほっくりとした食感で皮ごと食べられるので、 「秋を楽しむ」 のにお勧めの食材です。
我が家では、 五部づき米2~3合に100グラムぐらいの分量で使います。
1.むかごは皮ごとしっかりと50℃洗いをして、 浸水させた米と共に炊く
2.加える調味料は塩少々と酒大さじの1/2くらい。 塩味は足らなかったら足して調節する
■具沢山豚汁
我が家の豚汁で、 絶対に必要な具材が牛蒡。 牛蒡の香りがたまらないのです。 ですので、くれぐれも皮は剝かずに!たわしでしっかりと泥を落としましょう!
そのほかの具もそれぞれ食べ応えのあるサイズにしています。 味噌をブレンドするのもポイントです。
※お味噌は2つの蔵元さん、 浮羽町の弥吉醤油さんと宝珠山のカネダイ味噌さんのものでいずれも新しい味噌と熟成味噌を使ってます。何となく味に奥行きがでるような気がします。
1.こんにゃくは必ず下茹でし、野菜はアクが抜けるよう50度のお湯で洗っておく
2.ごま油で刻んだ生姜と具材を炒めてから水を足し、 芋類は煮崩れして溶けないように最後に入れる
3.火が通ったら合わせ味噌を溶き入れる
*ちょっとワンポイント・・・生姜は後からすりおろしをのせても良いのですが、 子どもにも食べて欲しいので刻んでいます。
それと、 イモ類は家だったら別に蒸して後から入れます。 里芋は皮がツルッと剥けるし、さつまいもだったら煮崩れしないのでお勧めです。
■余った蒟蒻のピリ辛炒め
豚汁を作る時に蒟蒻を使うのですが、 具材のバランス的に余ってしまう・・・そんな時に作る一品です。
1.豚汁で余った下茹でした蒟蒻をスライスする
2.ごま油でササッと炒めて醤油か白だしをふりかけて、 お好みで七味を。
■季節野菜ときのこの和物
この時季だと、 冬の葉野菜のまびき野菜が出てきます。 柔らかくて美味しいので、 直売所などで出会ったときは是非手に取ってみて下さい。
我が家では、 「青菜+きのこ+にんじん(色味として)」 の組み合わせでよく和物を作ります。
1.季節の青菜と人参とキノコをさっと茹で白だしみりんごまのタレとあえる
<応用編>
ごま油入れても美味しいです。
ジャコや海苔・ワカメなどの海藻類を足して季節のポン酢和えにしてもgood。
こちらもササッとできておすすめです。
■焼き野菜とじゃこの炒め物 (今回はピーマン)
秋は夏野菜の残りがまだ出てきたりするのですが、 皮が硬かったりアクが少し強かったりします。 なので、 焼いた後にくたくた煮るのがお勧め。今回は終わりかけの硬いピーマンを種ごと大きめに切ったもので作りました。
1.ちりめんじゃこを乾煎りしたあとにごま油を入れる
2.野菜を焼き目がつく程度まで焼いてから 「白だし+みりん」 で軽く煮含めて、 鰹節をはらりと入れる
<応用編>
ピーマンは同じく夏野菜の茄子だったり秋のマコモダケにおきかえても美味しいです。
■段浦さんの秋限定栗きんとん
にじの耳納の里で買える秋限定の逸品。 お茶と一緒にぜひ。
■食材が買えるところ
耳納いっーとん豚肉(うきは市内のAコープ)
季節のフルーツや野菜やお米
こんにゃく
段浦さんの和菓子
季節のフルーツやうきはの食材はふるさと納税でもお求めいただけます▼
器は一ノ瀬焼き、うきはの作家さんの作品、また、ぶどうのたねで購入したものを使用しています。
10月に行った番外編トークイベント「うきはの食卓から世界をみる」のレポートとアーカイブも近日中に公開予定ですが、冬から始まり春夏と季節ごとにうきはごはんを紹介してきましたこの企画は今回の秋で最終回となります。
あっこさんからのひとこと
1年間ありがとうございました!
「土地と食卓が近い」ってことが、実は1番のぜいたくなのではないかなぁと感じる日々です。お買い物された食材たちを、季節を感じる「うきはごはん」の食卓を、どうぞ楽しんで下さい!
『うきはごはん』秋
※掲載内容は公開時の情報です。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。