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受け継ぐ伝統、革新へのチャレンジ。見ごたえのある器を目指す、一の瀬焼「雲水窯」
うきは市朝田地域には、一の瀬焼の窯元が現在5つあり「雲水窯」もそのひとつ。
現代の生活スタイルに溶け込み、日常を彩ってくれる器に魅了されてやまない使い手が足繁く通う窯元です。
現在は2代目・田中利典さんが後を継ぎ、白土や黒土など各地の土を使いながら、飲食器類を中心に作陶しています。
うきは市を一旦離れたものの、24歳を迎えた年に先代のもとで下積みをスタートさせたという2代目。父親の作陶を手伝っていくうちに、自然と陶芸の世界に身をおくようになったそう。
今では灰釉、松灰釉、銅釉、鉄釉、マンガンが入っている釉薬など、調合や焼き方を幾度となく試しながら、新たな作品を手がけています。
工房には様々な試験を繰り返してきた証の器がたくさん存在しているほど。
緻密な努力に支えられた「雲水窯」の器は、これまでの一の瀬焼のイメージが変わる、存在感を放つ色彩のものが多数あります。
写真で見る印象と違い、実際に手にとることで土の温もりを感じ、しっくりと馴染む心地よさ。やさしいフォルムの器から、作り手の人柄が滲み出ているよう。
ギャラリーにはシンプルな佇まいの中にも、見ごたえのある作品の数々が並んでいます。
「父は土臭いというか、渋いというか、味わい深い作風だったので、影響は少なからず受け継いでいるかもしれません。でも自分の感覚を信じて納得いく器を作り続けていきたい」と話す利典さん。
ろくろで成形後は、竹針やカンナで削り表情を加えるなど、数ある工程を一つひとつ丁寧に行っていく地道な手作業が続きます。
聞けば、先代が名付けた「雲水窯」の“雲水”とは修行僧のことを意味し、「いつも初心に帰っておごり高ぶることないように」との想いが込められているそう。
加えて先代の言葉で一つ心に残っていることがあるという利典さん。それは『自分の作った焼き物に対して責任を持つ』ということ。
“お客さんに対して売った価格でそれを買い戻すことができるかどうか”
その覚悟(責任)をもって作陶することの大切さが今に引き継がれています。
「今後もさらに見ごたえのある器を作っていきたいですね。気軽に見に……、あ!じゃなかった!買いに来ていただきたいです」とにっこり。
若者の一面を素直に見せてくれる2代目が挑戦する新たな一の瀬焼。
「雲水窯」から今後も目が離せませんね。
※現在、陶芸体験は受け付けておりません。
- 駐車場:有
- クレジットカード:不可
- 電子マネー:不可
※掲載内容は公開時の情報です。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
近くのおすすめスポット
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田中窯元(一の瀬焼)
昔ながらの薪窯焼成や自家調合の釉薬を使い、心に深く響く民陶づくりを探求している一の瀬焼「田中窯元」。直売場には土の温かみを感じる質感の食器、飯碗、湯呑み、カップなどが沢山並んでいます。
- 営業時間
- 9:00〜18:00
- 定休日
- 不定休
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永松窯元(一の瀬焼)
「永松窯元」では灰釉、鉄釉、銅釉、辰砂(しんしゃ)釉、そば釉、織部釉など多彩な釉薬を用いて、暮らしに溶け込む器を作陶。美しく独特な風合いを生み出し、手にする人の心を和ませてくれます。
- 営業時間
- 9:00〜18:00
- 定休日
- 不定休
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林さん亭
中国料理専門調理師として認定され、あの「四川飯店」で研鑽を積んできた店主・林さんが、地元うきは市に「林さん亭(りんさんてい)」を開いたのは2017年のこと。
果樹畑のある道をぐんぐん上がった先にある、見晴らしのいい高台に建つシンプルな店構え。眼下には柿畑が広がり、遠くうきは市内を一望できるロケーションも◎。ここは町の中華店とは一線を画す、たおやかな場所。料理もさることながら「林さん亭」で過ごすひと時を楽しみに来店される方も多い人気店だ。
店では仕掛け品を使わず、野菜の切り置きもしない。そのため、オーダーが入るたびに調理を開始する。提供されるまでに少々時間がかかるのはそのせいだが、これが美味しさを重視している林さんの流儀である。
単品のほか、一口中華がセットになった定食メニューもあり、中でも定番人気「担々麺」は、麺を啜るたびに胡麻の香りが鼻腔をくすぐり、後から酸味と鮮烈な辛味、旨みが押し寄せてくる美味しさ。
聞けば、味を左右する「ラー油」は一から手作りし、胡麻だれに至っては炒りごまを独自の焙煎具合まで炒り直して味を作り出しているそう。もちろん豚ミンチで作る肉味噌(炸醤=ザージャン)もしかり。これが丁寧な手仕事に裏打ちされたプロの味というわけだ。
昼のメニューは数種に限定されているけれど、事前に「あの中華料理が食べたい」と2日前までに予約をすれば対応可能。からあげと麻婆豆腐のテイクアウトも行っており、その他希望の料理があれば同様に予約をすればOK。
「料理は愛情」と提唱した陳建民氏が創業し、陳建一氏、陳建太郎氏へと引き継がれている「四川飯店」で修業をした林さんだが、そこで学んだことがある。
“迷いのあるものはお出しするな! 謙虚さがない料理は美味しくない”
「作り手にとっては何百杯の中の一杯だけれども、お客さんにとっては唯一の一杯。だからいつも気は抜けないんだ。修業先で師匠(陳建民氏のお弟子さん)に巡り会えたからこそ、今の自分、そして『林さん亭』がある」と。
お客さんの美味しい笑顔に支えられながら、今日も厨房から小気味良い包丁の音がトントントントン……。お腹と心を満たしてくれる山あいの中華料理店「林さん亭」にぜひ足を運んでみませんか。
キャプション①
丸ごと粒山椒がたっぷり入った「陳麻婆豆腐丼」。ジワリジワリと後から押し寄せてくるシビレがたまらなく刺激的
キャプション②
一口中華4種盛り(油淋鶏・四川風水餃子・ピータン豆腐・山椒風味のごぼうサラダ)がセットになった「酢豚定食」。内容は月替り、仕入れで変わる
キャプション③
春になれば満開の桜を愛でながら食事を楽しむことができる
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【カテゴリー】たべる
【店名】林さん亭
【よみがな】りんさんてい
【住所】〒839-1401福岡県うきは市浮羽町朝田1139-1
【TEL】0943-77-3955
【営業時間】11:30~14:00(LO)※夜の営業は現在休止中
【定休日】不定休
【駐車場】有(敷地内10台)
【フェイスブック】https://www.facebook.com/rinsantei/
【クレジットカード】不可
【電子マネー】不可
【個室】無
※掲載内容は公開時の情報です。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
#ランチ
#中華料理
#担々麺
#陳麻婆豆腐
#麻婆豆腐
#林さん亭
#うきは市- 営業時間
- 11:30~14:00(LO)※夜の営業は現在休止中
- 定休日
- 不定休
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佐一園
夏になればぶどう狩り(巨峰)、秋から冬になれば柿狩り(富有柿)を楽しめる「佐一園」。
その名の通り、佐々木一郎さんが約60年以上前に自ら山を開墾し、ぶどうと柿の果樹園を作ったそう。
数年ごとに堆肥を入れ、改良を加えているそうで、これが「佐一園」の美味しさの秘訣。
現在は佐々木政美さんが、お義父さん(一郎さん)から剪定の方法や肥料のタイミングなどを教わりながら、本業である大工仕事のかたわら、丹精込めて育てられています。
「果樹栽培も建築も仕事内容は違うけれど、育て、作り上げていく楽しみは同じ。毎年心待ちにしてくださる皆さんのためにも頑張らないとね」と嬉しそうに政美さん。
うきは・一の瀬フルーツランド「佐一園」はオレンジ色の屋根をした直売所が目印。
露地栽培で手塩にかけて育てた巨峰や富有柿を味わいに、うきはへ出掛けてみませんか!
*ぶどう(巨峰)8月上旬〜9月下旬
*柿(富有)11月上旬〜12月上旬
*入園料無料
*持ち帰り料は従量制- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 開園期間中無休