うきは市
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ふなきベーカリー
うきはの日常に溶け込む、親しみ溢れる町のパン屋さん「ふなきベーカリー」。源となる生地のベースは、創業以来変わることなく、2代目にしっかりと受け継がれています。
「長年初代が築き上げてきた製法を残しつつ、そこに工夫やアレンジを加えながら、美味しく楽しんで頂けるパンを作り続けていきたい」
パンへの探究心が尽きない、若き2代目宗一郎さんの姿がとっても印象的。
「道の駅うきは」でも購入できる、生クリームやバターがふんだんに使われたリッチな「絹(シルク)食パン」は、天皇陛下に献上されたこともあり、熱烈なファンが多いそう。
昔から不動の人気を誇る「ミルク食パン」は、その名の通りミルキーな優しい甘さで、ふんわり、なめらか、もっちりとした舌触り。高級食パンに引けをとらない食感を味わいたい方は、焼かずにそのままどうぞ。耳まで柔らかいのがよかね〜。リアルに、そして素直にそう感じさせてくれる食パンですよ。
朝倉の養鶏場から取り寄せる新鮮な卵を使って焼き上げた菓子パンやお惣菜パン、サンドイッチに至るまで、どれも甲乙つけられないパンばかり。
嬉しいことに、毎月12日(定休日の場合は13日)は、パン全品が2割引になるイベント『パンの日』が開催されます。
平成2年4月の創業以来、長年親しまれている理由は、やっぱりシンプルに「おいしい」から。
観光スポット的なパン屋さんではないけれど、お店にはお子様連れのお母さんや学生さん・サラリーマン・ご年配の方など、お目当のパンを求めて入れかわり立ちかわり。
そんな風景を間近で見ると、やっぱり無くてはならない日常的な存在と言えます。
今日もまた「ふなき」にあのパンを買いに行こう。
そんな想いにさせてくれる地域の愛されパン屋さんです。- 営業時間
- 6:30〜18:30
- 定休日
- 木曜・日曜
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ペルー軒
昭和32年に創業し、地元民のみならず多くの人の胃袋と心を満たし続けているラーメン屋「ペルー軒」。決してペルー料理の店ではありませんよ。初代が南米ペルーに行っていたことがあり、帰国後にその地名を店名として付けたんだとか。
当時、久留米のラーメン店で作り方を学んだそうで、ルーツを辿れば久留米ラーメン!?
店の“ストレート中太麺”がそれを物語っている。
暖簾をくぐるとカウンターとテーブル席。まさに昭和の懐かしいワンシーンを切り取ったかのような店内は、決して広くはないけれど、気負わない雰囲気で不思議と落ち着く。
味を守り続けているのは3代目・渡邊正人さん親子。
慣れた手つきで鍋を振るう正人さん。そのそばで、せっせと盛り付けをするお母さん。親子の連携プレーは見事なもの。
カウンターには「ゆで玉子1個10円、2個で100円」の文字。ん?では3個でいくら?と尋ねれば「110円よ」とお母さんが即答。独特な勘定スタイルが面白い。
ラーメンが運ばれてくるまでの空腹時間をゆで玉子で満たそうと、一つまたひとつとお客が手に取り、あっという間に売り切れ終了。
定番の「ラーメン」はあっさりした白濁豚骨スープ。かと思えば、重層的なコクが後から押し寄せてくる深みのある味。
「ペルー軒」のスープは鶏ガラや野菜などの食材は使用せず、厳選された豚の頭や背骨、ゲンコツで炊き出しているという。ポイントは丁寧に下処理をし、長時間ではなく一定の時間で炊くこと。そこに長年継ぎ足しているスープを加えることで、深みとコク、奥行きが生まれるというわけ。これが独特のクセや臭みを感じさせず、豚骨の上質な旨味だけを抽出した飲み心地の良いスープの真相だ。
中太麺にしっかりとスープが絡み合い、手操る箸が止まらない。
店で仕込むチャーシューもじつに美味しい。
噛み締めるとニンニクの香りがふわっと鼻腔をくぐり抜け、塩みもいい塩梅。薄板で豚肉を巻き、ラーメンスープでじっくりと煮込むことで生まれる柔らかな肉質。手間を惜しまず、創業当時から変わらぬ製法を貫く正人さんに頭が下がる。
「ペルー軒」のラーメンには三角形の薄焼きたまごがトッピングされている。 初代から続く、丼に彩りを添える、これぞペルー軒スタイル。
作り置きをせず、注文が入るたびに野菜を炒め、麺の上にたっぷりと盛り付けてくれる「やさいラーメン」や「チャンポン」も人気のメニュー。山のような野菜を箸で掻き分け、ようやく麺に到達するボリュームだ。食べ終わった時の心地よい満腹感たるや。
平日限定の「やきそば」も人気のあまり早い時間に売り切れることも。特注の鉄板に油を敷き、パリッと焼き目をつけた麺と野菜、ソースの絶妙なコンビネーションに箸が進む♪
「“2人で一人前”と言いながら親子で仲良く切り盛りしているのよ」とカウンター越しに微笑むお母さんの言葉が、店の味に温もりを添えてくれるよう。
次に来た時はどれを食べようかと、待ち遠しくなることうけあいの店「ペルー軒」。
あなたもラーメン一杯、いかがでしょう。- 営業時間
- 11:00~14:00
- 定休日
- 不定休
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まーさん食堂
『美味しい』の意味を持つ現地の言葉「まーさん」が店名になった「まーさん食堂」は、ソーキそば・タコライスのお店。
沖縄生まれ・沖縄育ちの店主に、スープの要となる味の秘密をうかがうと、豚骨7割・カツオ3割の黄金比率で仕込まれているとのこと。
グツグツと煮立たせることなく、長い時間かけてゆっくりじっくりと旨味を抽出した豚骨スープに、厳選したカツオ出汁を独自ブレンド。その透き通った黄金出汁と合わせるのは、沖縄から取り寄せた平麺。
美味しさを提供するための妥協しない味作りに脱帽です。
トッッピングは「豚バラ軟骨煮・スペアリブ・豚角煮・豚足・スパム」から選べます。トロトロな柔らかさと、プルンプルンと肉が揺れ踊る仕上がりはまさに圧巻の存在感!!
甘辛く味が染み込んだお肉の旨みが溶け込み、食べ進めるごとにスープに深みが増してくる。それでいてクセのない、口当たりの優しい後引く美味さ。
テーブルに置かれている、唐辛子を泡盛で漬けた「島とうがらし」をお好みで加えて、味変を楽しめるのも沖縄流。
もちろん定番の「タコライス」も味わえますよ。
聞けば、店主の育った沖縄県金武町は「タコライス発祥の地」だそう。
幼少の頃から食べてきたその味を、ぜひお店で提供したいと、慣れ親しんだ味の記憶を辿りながら完成させた逸品です。
辛めがお好きな方は、トマトピューレやチリソース、タバスコなど数種類の香辛料をブレンドした手作りオリジナルタコソースをかけてどうぞ。
うきはにいながら、沖縄の温かみのある情景を感じることができる雰囲気に心が和みます。
「沢山の方に美味しく味わっていただきたい」という店主の想いがいっぱい詰まった「まーさん食堂」。
さあ、みんなで「クワッチーサビラ(いただきます)!」- 営業時間
- 11:00〜15:00(LO.14:30) 18:00〜21:00 ※スープが無くなり次第終了
- 定休日
- 不定休
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まごころ工房 棕櫚の郷
じつは明治時代から棕櫚(しゅろ)ほうきの生産が行われていたうきは市。
「まごころ工房棕櫚の郷」は、市内で唯一、昔と変わらない手作りの製法で生産販売をされています。
棕櫚皮の選別、取り付け、毛梳き、切り揃え、乾燥、埃落とし、洗浄、特殊作業、毛焼きといった数多くの作業工程を経て、なんと1本のほうきが完成するまでに約1ヶ月。
手間を惜しまずに作られたほうきは、毛も柔らかく、棕櫚の皮の繊維が埃をしっかりキャッチしてくれる上、水洗いも可能。しかも天然油を含んでいるので畳や床がワックス効果でツヤツヤに!
現代の日常生活では、つい便利さや電化製品に頼りがちですが、棕櫚で作られたほうきは、まさに自然の恵みと人の知恵が織りなす大切な道具として永く受け継がれています。
昔ながらの技と知恵がいきづく、うきはの誇れる伝統文化ですね。
「一人でも多くの方々に棕櫚ほうきの素晴らしさを知っていただき、永く愛用してほしい」
1本のほうきに想いを馳せ、職人木下さんのまごころと共に、今日も日本全国に「棕櫚ほうき」は出荷されています。
※ 棕櫚ほうき販売について
事務所横の展示所で販売を行っています。在庫等は事前連絡後にご来店されるとスムーズです。- 営業時間
- 9:00~16:00(12:00〜13:00は昼休憩のため電話対応不可)
- 定休日
- 日曜・祝日
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みなも
いにしえの時代の残り香を感じる「筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区」。この地に佇む、築100有余年の古民家「碓井邸」「堀江邸」が、趣向の異なる2棟5室の「分散型古民家宿 みなも」として息を吹き返しました。
耳納連山の水脈と筑後川の豊富な「水」に支えられて発展してきたうきは市。
宿の「みなも」という名前には、こうした背景が汲みとられ「水に支えられたうきはの営みがゆるやかに、そして波紋のように大きく広がり、未来へ紡がれていきますように」という願いが込められているそう。
宿内に足を踏み入れると、一瞬にして別格の時間が流れはじめる。窓から優しく差し込む日差し、庭の木々、小鳥のさえずり。すべてが心地良い。懐かしみと新しさが交錯する、不思議な感覚。可能な限り可逆性を意識して手を加え、見事なまでに過去と現代が融合した和モダンな設えです。
フロントと4つの異なる意匠の客室がある「碓井邸」は、菜種油と櫨蝋を生業としていた当時の大地主・碓井邸宅を、現代の職人の技術で丁寧に改修。うきは市内において100年前から「鼠漆喰」が施された唯一の木造建築とあって、周囲の白壁とは違うねずみ色の壁が、重厚感を醸し出しています。
「堀江邸」は、明治期に診療所を営んでいた家族の旧邸宅を活かした1棟貸しの客室。そばには江戸時代に築かれたとされる人工の川が流れ、侘び寂びを感じる空間がとても印象的です。
家具や建具の風合いが活かされ、各客室に設けられた「識」「空間」「音」「水」「せせらぎの別邸」のテーマにそって過ごすことができるのもまた一興。
例えば「水」に浸るお部屋「碓井邸104」。
専用の「露天風呂」と「サウナ」が付いたお部屋になっています。坪庭を眺めながら、こんこんと湧き出る掛け流しの地下水で「整う」ことが出来るなんて、まさに身も心も解きほぐされる至福のひととき。
それぞれの客室には、うきはの湧水が専用ボトルで用意されています。在来茶や麺など「うきはの水」にまつわる産品も添えられ、お持ち帰りもOK。心づかいが嬉しいですね。
そうそう「みなも」に宿泊される際は「朝食付きプラン」がオススメですよ。丁寧な手仕事で供される「とっておきの朝食」は、地産地消・旬産旬消のもと、食材の宝庫「うきは」の恵みを存分に味わえる献立になっています。
宿周辺には、暮らしの営みや息吹きを感じられる、うきはでしかできない「こと」や「もの」が沢山。
滞在をきっかけに、もっとうきはを知りたくなる。
「みなも」はそんなステキなお宿です。
- 営業時間
- 【チェックイン】15:00〜18:30 【チェックアウト】11:00
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本佛寺
本佛寺は、仏教への弾圧が激しかった明治維新の後、日蓮宗の再建に生涯を尽くしたとされる高僧 新居日薩(あらいにっさつ)によって創建されました。31,000坪の広々とした境内には神仏をお祀りする11のお堂があり、九州での中心的な霊場と言われています。本殿には菅原道真公の窮地を救ったとされる「河童の手」が社宝として安置されています。
毎年7月下旬に行われ、60年以上続いている子ども向けの林間学校も広く知られています。毎年、やさしさ、命の大切さなどテーマが決められ、2泊3日で寝食を共にして、子どもたちの心のつながりや礼への意識、また思い出づくりにと貢献されています。
- 定休日
- 無
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やきとり二番手
「魂焦ガシテ串焦ガサズ」
そう語る店主の彌吉さんは探究心旺盛な努力家。福岡市内の焼鳥店で修行を重ね、2003年に生まれ育ったうきは市浮羽町に晴れて開業する運びに。以来、朝引きにこだわり、厳選された新鮮な鶏肉を仕入れるなど、食材にはとことん吟味を重ねている焼鳥屋さんです。
毎日ひと串ひと串丁寧に串うち。
備長炭を使用し、絶妙な加減で焼き上げられたその味はうきは市民のお墨付き!
焼き鳥盛り合わせや一品メニューなど充実のテイクアウトメニューも好評です。
「うきはの人たちに普段から利用していただき、日々本当に支えられています」と、地元の方への感謝の気持ちを口にしてくれた熱意溢れる店主・彌吉さん。今日も魂を焦がしながら、美味しい串を焼いてくれています。
- 営業時間
- 17:30~22:30
- 定休日
- 木曜日
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よあけ会館
駅近食堂として創業し48年。昭和の古き良き佇まいで、風情を感じる「よあけ会館」は、長年うきは市民のお祝い事や御法事、宴会などに重宝されている一軒。
少人数で寛げる個室から、最大160名まで収容可能な大広間があり、無料送迎に対応してくれるのでとてもありがたい存在です。
料理にも定評があり、ご予算に応じた会席料理はもちろんのこと、味わい深い特製の出汁を使った鍋料理や、秘伝の自家製ダレをまとわせた旨味染み入るホルモンも人気。
仕出し弁当に加えて日替り弁当もスタートし、煮物・焼き物・揚げ物・和え物・炒め物など、バラエティーに富んだバランスの良い内容でリピート増!しかも日替り弁当400円〜(税込)を1つから配達してくれるそう。
美味しい料理と良心的なサービスで、特別な日に限らず、普段使いしてほしい一軒です。- 定休日
- 不定休
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愛日園
テニスコーチとして活躍した足立さんがはじめた、農家民泊「愛日園(あいにちえん)」。
現在は、うきは市の宿泊事業をはじめ「朝倉グリーンツーリズム」事業に参加したり、農業体験に来られる外国の方を受け入れる「WWOOF JAPAN」のホストファミリーに登録されたりと、国際交流にも積極的に力を入れられています。
宿泊できる古民家は、築100年を超える趣きのある造り。足立さんが自らレンガを敷き詰めて石窯を作り、敷地内の米蔵を「ピザ蔵」として改装。そこで焼くアツアツのピザが宿泊客に大人気!
民泊場所から車で数分の場所、うきは市内を一望できる耳納山麓の中腹には、数百本のブルーベリーが無農薬で栽培され、収穫体験が可能。
近くの広大な柿園では、広い敷地を活用してグランドゴルフが楽しめる工夫もされています。
そばには昭和の懐かしいレコードが聴けたり、数百冊の本を自由に読めるよう「BOOK FARM」までもが併設。農園にこんなに遊び心たっぷりの仕掛けがあるなんて。
「まずは自分が楽しむこと。普段の生活では体験できないことが皆さんのいい刺激になれば」と、少年のような好奇心と笑顔で語る足立さん。
さあ、農業体験・グランドゴルフ・音楽鑑賞・読書など、思う存分楽しめる農家民泊「愛日園」で、うきは時間を満喫しよう!- 定休日
- 不定休