※ 4月より道の駅うきは 歩道橋そばの旧山北保育所に移転してます。詳細はinstagramをご覧ください。

うきはの風でたなびく、入り口に掲げられた白い暖簾。開店の目印だ。ここはインドネシア産・マンデリン専門店として、焙煎士・濱さんが営む「KIRITO COFFEE ROASTERS〜幾里人珈琲焙煎所〜」。

取り扱っているのはインドネシアで栽培された希少なコーヒー豆「マンデリン」のみ。酸味が少ない分、重厚なコクと苦味があり深煎りに適しているそう。
辺り一面香ばしい香りに満たされる店内には、FUJI ROYALの焙煎機が据えられ、麻袋に入った生豆が置かれている。

虫食いや欠けなどがあると雑味が出るため、一粒一粒手作業でピッキング（選別）。感覚を研ぎ澄ませ、わずかな香りや音の変化、煙の勢いなどを見極めながら漆黒の艶めくコーヒー豆へと仕上げる。

「地味だけど最高の仕事。性格に合っているんですよ」と、照れくさそうに笑う濱さん。

店には季節に応じて常時3〜4種のマンデリン豆が用意されている。

一袋ずつ直筆で描かれているパッケージ袋のイラストは、濱さんとお母様の合作。うきはの情景を思い浮かべながら楽しいコーヒー時間を過ごしてほしいという想いが、耳納連山のイラストに込められている。

ひとつとして同じ表情はなく、まさに一点もの。

環境に配慮し、空になった袋を持参して再利用すれば割引をしてくれるサービスも。濱さんの実直な人柄が伝わってくるよう。
しかも、お店でコーヒー豆を購入すれば、その豆を使って丁寧にネルドリップするコーヒーを1杯いただけるのも嬉しい。

うきはの水、自然、人、そして家族を愛する濱さんが焙煎する「マンデリン」。

淹れたてのコーヒーをすすり、深煎りの余韻に浸る時間もいいものである。