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織り成す自然の中で出合う、器と食を楽しみに。風趣を醸す「日月窯」&カフェ
吉井百年公園のほど近く、自然に包み込まれた地で、静かに佇む「日月窯」。
耳納連山の中腹に開窯したのは平成元年のこと。
日月星辰(にちげつせいしん)という、自然のリズムにそった生き方に感銘を受け「日月窯」と名付けたそう。
年月を重ねて味わいを増す、木造家屋の工房兼ギャラリーには、陶芸家の福村元宏さん・龍太さん親子が、ろくろ、板づくり、手びねりによって生み出した作品が並んでいる。
古材が好きだという元宏さんが長年集めてきた調度品が、落ち着きを醸し出す古風な空間にしっくりと馴染み、日月窯の器を一層引き立てているかのよう。
一土二焼三細工(いちつちにやきさんさいく)という言葉があるように、作陶する上で大切な「土」。
「日月窯」といえば、数多く存在する各地の土を使いわけ、巧みで豊かな表情を生み出す元宏さんの作品で知られている。
また近年は、2代目龍太さんの、まるで金属質の器かと見間違う独特な質感とフォルムの作品が反響を呼んでいる。
東京での個展開催やニューヨークでの作陶といった活躍ぶりだ。
シンプルで美しい佇まいの中に、躍動する輝きを放つ器は多くの人の心を惹きつけてやまない。
靴を脱ぎ、ギャラリーの階段を上がっていくと、そこは時間が経つのも忘れて眺めていたくなる絶景カフェ。
眼下に広がるのは、遠く広大な平野と青い空。
見晴らしの良さに思わず息をのむ眺望だ。
カフェを担当しているのは、生まれ育った日月窯の地で「これらの器を活かしてできることを」と、フランス・パリの料理学校で学びを深めた経験を持つ美希さん。
「カラダにやさしいものを提供したい」と、無農薬野菜、減農薬食材、小麦粉、四季折々のうきはのフルーツなど、出来る限り国産の食材を使用しているという。
焼き菓子などマクロビオティックのお菓子を中心に、とうふチーズケーキ(砂糖・乳製品不使用)や自家製干し柿が入った木の実タルト(砂糖、乳製品、卵不使用)、パンやキッシュなど、食材本来の力強さと味わいを感じさせてくれるメニューでもてなしてくれる。
中でも、自家菜園で採れた無農薬野菜がたっぷり入ったキッシュが人気だそう。
取材時の具材は無添加・無着色のあらびきソーセージ、かぼちゃ、ほうれん草、トマト。
彩り豊かな食材が、日月窯の器の上で華やいでいる。
国産小麦粉を使用し、バターの風味豊かなキッシュの生地はサクッとしっとり。
柔らかな塩みで仕立てられ、カラダが喜ぶやさしい味。
さらに自家製甘酒ドレッシングをまとった生野菜や、玉ねぎの酢漬けなどが添えられ、どれも滋味溢れるものばかり。
素朴だけれども心を和ます美味しさがこの一皿に宿っている。
気持ちを落ち着かせ、ほっと一息。
清浄な空間で心静かに過ごせるとっておきの場所「日月窯」。
器との出合い、そして食の楽しみを。
日月窯
うきは市吉井町富永404-1
TEL0943-76-3553
営業時間 【ギャラリー】10:00〜17:00【カフェ】12:00〜17:00 ※季節によって変更あり
定休日 【ギャラリー】水曜・木曜【カフェ】月曜〜木曜
- 駐車場:有
- クレジットカード:ギャラリーのみ可
- 電子マネー:不可
- 通販サイト:https://www.ryutafukumura.com/
※掲載内容は公開時の情報です。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
近くのおすすめスポット
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吉井百年公園
町制100年を記念してつくられた「吉井百年公園」は、町内を見渡せる眺めのよいロケーションに位置する自然豊かな公園で、春は桜の名所としても知られています。園内には、アスレチック広場、イベント広場のほか、流水プールやキャンプ場などがあります。アスレチック遊具が充実しており、特に全長22メートルのローラースライダーは子どもたちに人気があります。
※2023年の流水プールは夏休み期間にオープン(定休日:月曜)
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そら豆
京都で修行された店主が約20年前に始めた古民家のおばんざいのお店。
心温まるほっとした和食のお店です。
人気メニュー彩々膳は豚の角煮と焼き魚に小鉢3品、ご飯お味噌汁にデザートが付いてくる満足なセット。
茶そばを焼いた石の上で甘く味付けた牛肉と錦糸卵と混ぜて麺つゆにつけていただく瓦そばは
山口下関の郷土料理で、パリパリと香ばしい麺が美味しいとリピーターさんも多い評判の一品です。
入り口にはカウンター席、奥には寛げる御座敷席。
大きな丸いちゃぶ台の席が人気です。
ゆっくり寛げる空間でのんびりされるお客さんも多いそう。
オードブル、お弁当やおせちの予約も承ってます。
角煮やお惣菜などのテイクアウト(冷凍)もありますのでご自宅の一品にも。
古民家でゆっくりのんびりほっとするおばんざいでおくつろぎください。- 営業時間
- 11:10頃〜14:00(L.O) ※時間変更の場合もあり
- 定休日
- 火曜、金曜(火曜が祝日の場合は営業し水曜が休みになります)※臨時休業あり
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珍敷塚古墳
古墳時代後期(6世紀)に造られた円墳。昭和25年、採土工事中に発見されたものですが、現在奥と右側の壁のみが残されています。珍敷塚古墳の最大の特徴は、奥の壁に描かれた壁画で、古代人の信仰思想の一端をうかがい知ることができる貴重な資料です。
奥壁の壁画、左上には大きな同心円文が、その下にはゴンドラ形の船があります。その船の舳先(へさき)には鳥が止まっており、櫂を持つ人物が船を操る姿が見えます。中央には、死者を守るためなのか、弓矢が入った靭※が3個並んでおり、大きな蕨手文※が左の靭の間から描かれています。右端の靭の隣には弓と盾を持った人物がおり、その下には古代中国で月に住むと言われたヒキガエルが2匹描かれ、上のヒキガエルの横には小円文があります。
このように、珍敷塚古墳の壁画には、ここに葬られた人物が、太陽の輝く陽の世界から、月の支配する陰の世界へ、鳥の導く船で現世から来世へと旅立とうとする姿が表されているといわれています。
現在、この壁画は保存施設内にあり、予約すれば見学することができます。
※靭(ゆぎ)・・・矢を入れ、腰につけて持ち歩く筒形の容器
※蕨手文(わらびてもん)・・・ワラビの形に似た渦巻状の文様で、呪術的な図文と考えられている
(国指定史跡)- 営業時間
- 原則毎月第3土曜日の古墳見学時のみ公開 ※5日前までに要予約
- 定休日
- 【資料館】 月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12月29日~1月3日)
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そば処 郡上
自然豊かな大野城市牛頸で15年間そば屋を営み、その後、うきは市に店を移転オープンさせたのは平成30年のこと。
以来、店主・橋本雅至さんが毎日手打ちする“二八そば”の味を求め、連日多くの人が店を訪れる人気店である。
「そば処郡上」では北海道産のそばを中心に熊本県産など、季節に応じてそば粉を使い分けている。そば打ちは天候に左右されやすく、しかも水加減が至難の技。
加えて大切なのが味の礎とも言うべき「水」だ。
うきはの良質な地下水で打ったそばは、ツヤツヤと美しく透明感がある。
口に入れた時の舌触り、つるみ、弾力、喉越しの良さ。スルスルと喉に吸い込まれていくよう。
しかも湯がき立てのそばは風味が良く、香りが鼻から抜けていく。まさにこれが極上と言うべき味わい方だ。
写真は野菜の天ぷらが2品付いた「田舎そば」。
昆布やカツオ、うるめ、さばなど厳選した素材を独自ブレンドし、丁寧にダシを引いているとあって、醸し出す高貴な香りと旨味が五臓六腑に染み渡る美味しさ。
「わざわざ足を運んでいただいたお客さんには、お腹いっぱいになって満足してもらいたい」と橋本さん。
「ざるそば」「かけそば」「ぶっかけそば」など単品メニューに加えて、季節野菜の天ぷらやご飯が付いたボリュームたっぷりの「御膳メニュー」まで、バラエティーに富んだ内容で楽しませてくれる。
店内はテーブル席のほか、小上がりもあるため、家族連れやお子様連れでも安心。ひとり客でも気負わず来店できるようカウンター席もある。
なんだかそばが食べたい気分♪
そんなあなたは美味しいそばを手操りに、いざ、うきはへ!- 営業時間
- 【平日】 11:00〜15:00 ・17:30〜20:00(LO)【土日祝】11:00〜15:00 ・17:00〜20:00(LO)
- 定休日
- 木曜(祝日の場合営業)