かう
-
杉工場
福岡県うきは市は昔から林業・製材業・木工業が盛んな地域。
明治19年に創業した「杉工場」も耳納山や近隣の山から木を伐り出し、製材の傍ら木製家具の製造を手掛けてきた歴史を持つ。当時は机や椅子、跳び箱などを全国の学校へ納品していたそう。
今では時代や世代に左右されない「美しさ」を追求した家具づくりのパイオニア的存在だ。
築100年以上の工場をそのまま活用したショールームは「洋風トラス」という工法で建てられており、三角形に組まれた梁がなんとも印象的で味わい深い。
古さと新しさが融合する空間に浮かび上がる、明かりに灯されたデスクに思わず魅了される。
創業当時の製品から新作に至るまで歴代の家具が配され、現在の木の質感と経年変化後の木の質感を、時を同じくして体感することができる。
「杉工場」の家具は機能性があり、シンプルで洗練されたつくりが特徴だ。
加えて、ケミカルな漂白剤を使用せず、自然塗料によるオイル塗装を施すことで、人と環境に配慮した、安心・安全な製品づくりを行っている。
オイル塗装した家具は使い込んでいくうちに風合いが増し、ついてしまったキズさえも愛着がわくもの。
購入時がピークではなく、5年後10年後、その先を楽しみながら使えるのが天然木ならでは。
貼り合わせた合板が溢れかえっている時代だが、生きている木の優しい温もりを感じながら、長く愛用してほしいそう。
誠実なものづくりが息づく「杉工場」の家具。
暮らしに心地よさを感じさせてくれる天然木のある生活に触れてみませんか。営業日や企画展などのイベント情報はインスタグラムとホームページを随時チェック!
- 営業時間
- 12:00〜17:00
- 定休日
- 不定休
-
雲水窯(一の瀬焼)
うきは市朝田地域には、一の瀬焼の窯元が現在5つあり「雲水窯」もそのひとつ。
現代の生活スタイルに溶け込み、日常を彩ってくれる器に魅了されてやまない使い手が、足繁く通う窯元です。- 営業時間
- 平日 13:00〜17:00 土・日 10:00〜17:00
- 定休日
- 不定休
-
林肥料店
昔の風情を色濃く残し、懐かしい感覚を呼び戻してくれるかのような店構え。1868(明治元)年の創業当時を彷彿とさせるホーロー看板が「林肥料店」の歴史を物語っています。
店内の設えは初代の時代から変わらぬまま。大きな古時計が時を刻み続ける姿が印象的。
現在は、米や麦、果樹、野菜、花などの肥料や土づくりのための土壌改良剤を扱い、また創業以来、日本で初めて人造肥料を作った多木肥料(現在:多木化学株式会社)の特約店として、農業を下支えする存在に。
特筆すべきは、4代目・林訓生(はやしくにき)さんの農業・肥料に込める想い。
「知識があっても経験がなければ、最適な肥料は提案できない」と、自ら田を耕し、肥料の量やタイミングを実証しながら米作りを行っているという。経験から裏打ちされた提案には揺るぎがなく、今では多くの農家さんが信頼を寄せています。
米作りの経験とたゆまぬ探究心から誕生した米「はやし米(はやしらいす)」。一度聞いたら忘れられないユニークなネーミング!
ミネラル分を多く含む伏流水と、筑後川によって形成された豊饒な大地で育つ「はやし米」は、田植え後に除草剤や農薬を一切使わない。そのため、せっせと人力で草取りをしているそう。
安全性を重視した生産管理を行い、愛情をたっぷり注いで育てた安心米は、米に負担がかからない方法で精米しているとあって、白度が高いのが特徴。
艶やかな見た目に粒立ちの良さ、そしてふっくらもっちり♡甘みの余韻に心が満たされる美味しさです。
うきは市吉井町の千年エリアで育てているオリジナルブランド米「千年米(ちとせまい)」もありますよ。
なんとお店には昭和38年に製造された「ダイハツ」オート三輪が格納されています。今だ現役で公道を走る姿は道行く人の注目の的。
「両親がこの車で肥料を配達しながら、懸命に自分たちきょうだいを育ててくれたので、どうしても手放せないんだ。今ではこのオート三輪はいい相棒さ」
林さんが育てる安心・安全な米は店内で購入可能。美味しい作物を食べることができる幸せ。そこには育てる人の想いがあってこそ。
さあ、じっくりと噛み締めながら、うきはの米を味わってみてはいかがですか。- 営業時間
- 7:30〜19:00 ※おひなさまめぐり期間中はこの限りではありません
- 定休日
- 不定休
-
ギャラリーぶどうのたね 服飾
「使う人と“一緒に”時間を過ごしていける衣服」をコンセプトに、素材や着心地のよさを大切にした、流行にとらわれない服やバッグ、靴、帽子、革製品などが揃う「ギャラリーぶどうのたね〜服飾〜」。
毎日身につけるものだから、リラックスできるもの、楽しくなるものを選びたい方に人気のセレクトショップです。
手に取ると、質感やフォルムに惹きつけられ、心がロックオンされることうけあい。
店内には、オリジナルブランド「tane/d(タネデイリー)」の商品も展開されています。
羽織ったまま、ちょっとお出かけしてもオシャレで可愛い「エプロン」が人気。
シンプルで機能性にも優れているため、一枚持っていれば何かと重宝しますよ。
お店では定期的に展示会が開催されています。全国各地、選りすぐりの作家さんの作品やブランドに出会える絶好の機会。
心の豊かさは日々の暮らしの豊かさに通じるバロメーター。
うきはの自然に包まれて… 。
「ぶどうのたね〜服飾〜」は使う楽しさと身に着ける心地よさを教えてくれるとっておきの場所♪- 営業時間
- 10:00~18:00(冬季は日暮れとともに閉店)
- 定休日
- 木曜・お盆・年末年始
-
ギャラリーぶどうのたね うつわと暮らしのもの
器との出会いは一期一会。何気なく立ち寄った先で、思わず魅了された方も多いのでは?
「ギャラリーぶどうのたね〜うつわと暮らしのもの〜」では、普段なかなか出会えない、全国各地の作家さんの作品に巡り会え、奥深い器の世界を楽しむことができますよ。
靴を脱ぎ、店内に足を踏み入れると、ホッと落ち着く寛ぎに満ちた畳の和空間。つい時間が経つのも忘れて眺めていたくなる心地よさです。
店内の作品はもちろんすべて一点もの。
一見すると同じ形?ではなく、よ〜く見ると表情がそれぞれ違うところが魅力の一つ。焼き色、形、サイズ感、重さ、手に馴染む質感など、いろいろな表情を見せてくれます。
毎月お店では展示会が開催されるため、新たな器との出会いが待ち遠しくなりますね。
「私たちは作るのではなく、伝える仕事。お客様に作家さんのストーリーをお伝えし、作り手さんの想いを知ってお使いいただくことで、また違った味わいを深めてもらえれば」とスタッフ・樋口さん。
あなたの毎日の暮らしが豊かになる器との出会いを求めて「ぶどうのたね」にお出かけしませんか。
- 営業時間
- 10:00~18:00(冬季は日暮れとともに閉店)
- 定休日
- 木曜・お盆・年末年始
-
和菓子葡萄家
看板商品「豆たん」をはじめ、季節のお菓子、焼き菓子、ジャムなど、できるだけ添加物を使わずに、体にやさしい素材で仕上げる和菓子が人気の「葡萄家」。
お客さんを魅了してやまない、一口サイズの小さくて可愛い「豆たん」。
国産米で作られている最中へ、アーモンドの入った手作りキャラメルを一つひとつ流し込み、オーブンで焼く手間のかけよう。
おもちは羽二重粉を炊き上げた求肥と厳選した小豆で作られています。
キャラメル最中とおもちが別々に包装され、2枚の最中におもちを挟む新スタイル。食べる直前に自分で仕上げるのもまた一興。
最中の香ばしい香りの後にアーモンドキャラメルの濃厚な甘みが訪れ、重層的な美味しさ!味の移ろいを楽しめる一品で、柔らかなおもちがアクセントに。
これが、食べた人の心を解きほぐす「豆たん」の味♪
風味のある白胡麻が練り込まれている「白ごまクッキー」や、香り高く、きめ細やかなきなこを使った「きなこクッキー」、八女・星野産の抹茶のほろ苦さを味わえる「抹茶クッキー」など、厳選した美味しい素材と国産小麦粉で作る焼き菓子も人気。
口の中でホロリと崩れる食感が心地よく、一つひとつ手で丸める作り手の心が伝わるやさしい味わい。
この他、桜餅、おはぎ、麩饅頭、ゼリー寄せなど季節のお菓子や、うきはのフルーツを煮詰めて作るジャムやシロップもありますよ。
いつ訪れても素朴で安心の味がそこにある。
心を潤す大切な時間に「葡萄家」の和菓子をお一つどうぞ。
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 木曜・お盆・年末年始
-
パン工房ミゲル
「奇をてらわず、毎日食べても素朴で飽きのこないパンを作っていきたい」
パン職人・矢冨志緒さんが作る「ミゲル」のパンは、食パン、惣菜パン、菓子パン、焼き菓子など約40種類。一つひとつ生地の感触を確かめながら、毎日丁寧に手作りされています。もっちりと弾力がありつつも柔らかな食感が「ミゲル」のパンの特徴。気温や湿度によって発酵の具合が微妙に異なるため、綺麗に焼き上がるようにその先を想像しながら作っているんですって。
季節を感じながら美味しく召し上がってほしいと、旬の野菜やトマト、うきは産の無農薬栽培茶、朝倉産の卵など、鮮度と安全に配慮したうきは近隣の食材が使われています。
「20年パン作りをしているから、寝ていても体が動いてしまうかも」と微笑む志緒さん。
小麦粉やバターなどを扱う食品会社の開発部に従事していた経験が現在も活きている。
南米ペルーに住んでいたこともある、パン好きの祖父の影響を受け、現地で親しまれていた呼び名「ミゲル」を店名に。
「どんな時でも原点に戻れる」と思いを込めて。
「これからもパンを通じて美味しさを繋いでいきたい」と志緒さんは言います。
電話にて取り置きもOK。午前11時前後に品揃えが充実するそう。店舗のほか「道の駅うきは」でも好評販売中。
うきはの恵水とやさしさで捏ねて、ふっくら焼きあがった「ミゲル」のパン、おひとついかがですか。- 営業時間
- 9:30~18:30
- 定休日
- 月曜、火曜
-
庵鈴亭
大分『吉野鶏めし保存会』の味を継承する「豊ご屋(ぶんごや)」が営む「庵鈴亭(あれてい)」では、うきはの食材や鶏めしをメインにした御膳料理などが堪能できます。
「筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区」の一角、築150有余年の時間を重ねた町家宿「虎屋」内にあり、中に入れば敷居の高さなどを感じさせない、長居したくなる心地良さ。
靴を脱ぎ、奥の座敷へとアテンドされると、そこは大正ロマンを感じる和モダンな空間が。優美な雰囲気を醸し出す、落ち着いた店内に腰を下ろし、庭の草木を愛でながら食事を楽しむことができます。
郷土の味として受け継がれてきた大分・吉野鶏めしは、昔から地域に伝わるおふくろの味。ごぼうと親鶏を使って炊き上げられる素朴な味と、噛みしめるごとに広がる旨味が秀逸で、漫画「美味しんぼ」第71巻(日本全県巡り大分編)にも登場したほど。その美味しさはあまねく知れ渡っています。
人気のメニューは、偶然にも大分の鶏めしとうきはの卵が出会って生まれた「とりめし卵かけ御膳」。酵素をエサに加え、平飼いでのびのびと育った酵の鶏(こうのとり)の卵が使われています。
鶏めしの上に美しいレモン色の黄身を乗せて崩しながら食すもよし、あらかじめかき混ぜてから鶏めしにかけるもよし。
卵が鶏の旨味をまろやかに包み込んでくれるやさしい味わいに悶絶。お好みで卓上にある「あごだし醤油」をかければ、さらに美味しい。
写真は、おにぎりに4種の具材が添えられ、有明海苔を自分で巻いて味わう「庵鈴亭御膳」。お茶とサツマイモを食べて育った、鹿児島茶美豚(チャーミートン)に麦味噌を合わせた「豚みそ」や、柿酢と巨峰酢を隠し味に加えた生姜と、煎った鰹節を和えた「生姜おかか」、発酵させた米糀と唐辛子を練り合わせた「甘唐がらしの佃煮」、さらには博多明太子といったラインナップで楽しめる。
一つひとつ握られたおにぎりの形に思わずにっこり、味わいにほっこり。
減農薬で育てられたうきは・千年米が使用され、粒立ちの良い食感と甘みが、具材の味をさらに引き立てる美味しさです。
鰹節やいりこ、昆布で丁寧に出汁を引いて作る、うきはの旬の野菜がたっぷり入った味噌汁も滋味深き味。
「ここ庵鈴亭でしか味わえない出来立て料理と共に、お客様には穏やかな時間を過ごしていただきたい」と店長・佐藤なるみさんは語ります。
食事のほか、お抹茶や挽きたて豆で淹れる珈琲の「和菓子セット」など喫茶メニューもあり、吉野鶏めしはお持ち帰り・テイクアウトも可能!鶏天など手作りのお惣菜が入った日替わり弁当やおにぎりも大好評!
「大分・吉野鶏めしとうきはの食材で、新たな食のストーリーを紡いでいきたい」
今日も「庵鈴亭」には、温もりの味を求めて、お客さんが一人、また一人と訪れています。- 営業時間
- 【レストラン】10:30~18:00(夜は要予約)【雑貨】9:00~17:00
- 定休日
- 火曜・水曜(不定休あり)
-
田中窯元(一の瀬焼)
昔ながらの薪窯焼成や自家調合の釉薬を使い、心に深く響く民陶づくりを探求している一の瀬焼「田中窯元」。直売場には土の温かみを感じる質感の食器、飯碗、湯呑み、カップなどが沢山並んでいます。
- 営業時間
- 9:00〜18:00
- 定休日
- 不定休